2015.10.22
【体験コラム vol.5】Gifte!で大切にしたい体験の要素③「答えのない問いに向かう」
前回のコラムから引き続き、体験という切り口で我々が大切だと思っていることを
ご参考情報としてお伝えします。
我々がGifte!を通して提供していきたい体験の大切な要素が3つあります。
①オリジナリティのあるたくさんの本物体験をつくること
②いつもと違うコミュニティでチームワークをする機会をつくること
③答えのないオープンエンドな学びの機会をつくること
今回は最後の③について少し触れます。
私はこの仕事をするようになって体験には二種類あるということに気づきました。
答えのあるクローズエンドな体験と答えのないオープンエンドな体験です。
クローズエンドな体験とは、例えば料理のレシピや理科の実験など
決められた手順で行えば同じ結果が再現できるというものです。
これは「追体験」とも言えるもので、
結果が決まっているのでクローズエンドと呼んでいます。
いわゆる「やってみることに価値がある」というもので
学校現場など教育の現場やワークショップではこういう形が多いと思います。
こちらは比較的管理がしやすく、一定品質の体験を
まんべんなく子どもに提供できる利点があります。
これに対し、オープンエンドな体験とは、答えが決まっていない体験です。
よく言われることですが、学校では決められた答えを探すことが中心ですが
世の中に出ると、仕事にしても家事・育児にしても、
答えが決まっていないものがほとんどです。
それを色んな年齢、性別、立場、もしかしたら国籍も違う人たちと
解決していく必要があります。
これから学校のカリキュラムの中でも
アクティブラーニングなど、この要素を伸ばしていく取組みがされるはずですが
私は非日常の場での体験こそ、このようなオープンエンドな活動に
向いているのではないかと思っています。
Gifte!でも例えばファミリー創作アトリエやキッズジャーナリスト体験など
チームでそれぞれ違うアウトプットを出してくることを推奨する
体験プログラムをこれから充実させていこうと思っています。
もちろん単純にクローズエンドよりオープンエンドが良い、という話ではなく
最初の取っ掛かりにはクローズエンドで手本を参考にした方が向いているでしょうし
そこで慣れてきたらオープンエンドな課題に取り組むのも良いかもしれません。
まだまだ道半ばですが、Gifte!のプログラムはこのような
お子さんの興味の発達や深化に寄り添える体験プログラムを揃えていくつもりですし
この世界観や学びの体系を明確にしていくつもりです。
子どもにはそんなことは気にしないで
思いっきり遊んで、そこから学びもちょっとつかんでくれて
それが少しでも心に残る体験になればそれでいいのですが、
親として、事業提供者としてはそういう心づもりで取り組みたいと思います。
長くなってしまいましたが、
三回シリーズにしたGifte!で大切にしたい体験の要素はこれでおしまいです。
何か少しでもご参考になれば幸いです。