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2016.01.10

【体験コラム vol.9】落語から学ぶ想像力

改めまして本年もよろしくお願い致します。

お正月気分もまだ少し残っているので、今回は日本的な寄席のコラムでも ^^

昨年ですが、林家たい平さんが小学生向けに企画された寄席を見にいきました。
私も娘も落語を見るのははじめてで、笑点の世界にとても満足したのですが
たい平さんから小学生へのメッセージがとても印象に残りました。

落語というのは人情と物語があるので「心の中に温かいものが残る笑い」なんだそうです。
確かに多くのお話に、おっちょこちょいの大人とちょっとずる賢い子供が出てきたりして
色んな種類の「落ち」につながっていきます。

そしてもう一つ言われていたのが、「落語は想像力の笑い」ということでした。
基本的に一人で何人もの役をしながら、扇子と手拭いだけでたくさんの道具をあらわします。
二人なら左右に顔を向けて表現するが、三人目は「おい、ばあさん」と呼んでから表現することで
聞く人の頭の間取りに奥の部屋ができる。
声の大小で距離を表したり、上下の目線で一階と二階をあわらす。
それは聞く人の想像力に全て働きかけてこそ成り立つものだとのことです。
そのため他の舞台芸術は客席が暗いことが多いが、
落語は聞く人が見えるように常に客席が明るいのだとのこと。

たい平さんのお話は落語にとどまらず、この想像力を伝えば
相手の気持ちになったり、見えないものを見たりすることができ、
世の中にある問題もきっと解決できるのではないかと続きます。
例えば戦争をしたときに巻き込まれる人の家族の気持ちになったら
どんな理由があったって戦争はしないよね、とか
いじめられている人の家族のきもちや、
自分がいじめをしていると知った自分の家族の気持ちを考えたら
いじめなんてしないよね、とか。
環境問題についても、いま飲み残したコップ一杯のオレンジジュースは
流しに流して見えなくなったらおしまい、ではなく
実はそのあと水路を流れて、プール一杯もの水をつかって薄めて
水のような液体になって海に流されると思ったら
食べ物や飲み物を粗末にできないよね、とか。

Gifte!のサービスでは色々なちょっと特別な体験を通して
「こどもが見る自分の世界が広がること」ができればいいなと思っています。
これは直接的に視点が増えたり視野が広がったりするだけでなく
想像力の翼を持たせることも多分に含まれるな、と改めて思うことができました。

本当はこのお話にも「落ち」をつけれるといいのですが
まだまだ修行が足りないのでこのへんで ^^

話しのネタをいただいたお礼に
たい平さんの書籍をご紹介します。
イラストもたい平さんが書かれていて
うちのような初心者の家族が落語を楽しみに知れる本です。

2015-11-14 12.16.32

最後になりますが、Gifte!でも春休みに落語体験を検討しています。
ご興味ある方はどうぞよろしくお願い致します ^^