2015.12.30
【体験コラム vol.8】2015年、1000人の小学生に会って思ったこと
2015年もあとわずかとなりました。
Gifte!のサービス開始からまだ半年しか経っていませんが
コラムの筆者である菅野(株式会社みらいスクール代表)が
今年接したのべ1000人の小学生との時間から思うことを
2015年のまとめとしてお伝えします。
今年7月にGifte!を開始して現在までに
約500組の親子の皆さんにご利用いただきました。
改めてこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
また私がライフワークとして行なっている
ボランティアでの小学校の先生の担当クラス
(ドリームツリーという夢の樹を描く小学校4年生の国語の特別授業など)では
今年7校、合計24時間を担当し、約500人の生徒と接しました。
合計1000人の小学生と接したことになります。
*Gifte!では忍者体験など幼稚園児の参加もあります。
1000人の小学生と接してみて肌感覚として思うことがいくつかあります。
①子どもは純粋さと好奇心の塊であり、その可能性は環境に大きく依存する
②環境の中で最も大きな影響力を持つのは間違いなく家庭である
③子どもは色々な体験することで自分の存在や可能性を肯定的に見れるようになる
①は特に学校の先生をしていて実感することですが
どんな子どもも純粋さと可能性をたくさん持っています。
小学校4年生になるとかなり個性は出てきますが
問題を起こすような生徒も話を聞くと自分なりの理由があり
それをうまくコントロールできないことが多いです。
それだけに子どもを取り巻く環境の影響は大きいです。
例えば学校であれば担任の先生の姿勢でクラスの雰囲気はがらりと変わります。
頭ごなしに指示したり叱ってしまう(ように見える)先生のクラスは
やはり少し落ち着きがなかったり自分勝手な行動が目立ちます。
これは子どもに問題があるのではなく、周囲の大人の影響が本当に大きいなと実感します。
子どもとの接し方が上手な先生は、まずは子どもの言うことを受けとめてあげることで
すごく素直でのびのびした雰囲気のクラスを作っています。
またGifte!の体験に同席していつも感じますが
特に小さい子どもはすぐに誰とでも友達になれます。
この素晴らしい能力が大きくなるにつれて影を潜めるのは
その大半が取り巻く環境の影響によるものだと思います。
②もそこに関連しますが、子どもの環境は学校の先生だけでなく
何よりも家庭の影響が大きいということです。
以前のコラムで「伸びる子どもの家庭は親が学びに前のめりであることが多い」と
書きましたが、これもまさに家庭での影響です。
夢の樹を描く授業でも、家族で色々なところに連れて行ってもらったり
色んな体験をしている子は、総じて自分自身に肯定的です。
手前味噌ですがGifte!はこの部分を支えられるサービスにしたいと思っていて
・親御さんが必ず同席すること
・親御さんの知的好奇心を満たせるような知識も提供すること
・親御さんを見学者にするのではなく、役割を持ってもらって一緒に体験してもらうこと
をパートナーさんと一緒に設計しています。
学校に通っていても、休日も含め家庭で過ごす時間の方が倍近く多いです。
少し過激な表現になるかもしれませんが
「子育てのアウトソース(外注化)」をしないことで
子どもは親御さんから言葉を通さなくても学んでいくのだと思います。
③は小学校でドリームツリーという夢の樹を描く中で
色々な体験をしていることが根っこになって
「世の中は広く素晴らしい」「自分にもできることがある」という
肯定的な意識が芽生える傾向を実感します。
これは私自身が小学校4年生の時に行かせてもらった日中友好ツアーの原体験でも感じています。
たくさん自分の夢を語れる子どもは、自分の体験もたくさん語れます。
例えば家族旅行でどこに行って何を感じたのか、
習い事でどんなことに挑戦したのか、
学校で友達と一緒に何に取り組んだのか、などです。
Gifte!を利用してくださる親御さんの想いもまさにこのへんに近くて
・子どもに色んな世界があることを教えてあげたい
・子どもの興味のある分野なので深堀した体験をさせたい
というお言葉を口々に伺いました。
このような体験をさせてもらえることは
子どもにとって将来の大きな財産になると思いますし、
我々のサービスもそこに加われるよう更に努力していきたいと考えています。
まだまだGifte!で十分なサービスが提供できているわけではありませんが
自社サービスに常に参加し、また学校の先生として生徒と接する中で
「ワクワクの学び体験」の有用性について確信を持てました。
来年は更に広く、より深く、もっと楽しい本物体験を揃えていきたいと思います。
2016年もどうぞよろしくお願い致します。
2015/12/30
株式会社みらいスクール 代表取締役校長
菅野 高広