2015.11.24
【体験レポート vol.6】ファミリー創作アトリエ(2015/11/23)
今回の体験レポートは芸術の秋にふさわしいアート体験。
Gifte!でおなじみの美大生の登竜門、湘南美術学院から本格的な日本画の親子体験です。
教えてくれるのは院友(院展に三回以上入賞)の称号を持つ鈴木先生。
その肩書きからもしかしたらすごく気難しい芸術家なのではと思いましたが
とてもフレンドリーで楽しい方でみんな安心しました。
創作アトリエはまず、日本画についての背景、技法、画材などについて
簡単な説明がありました。
親子参加だけあってお子さんだけでなく親御さんもアートに関心が高い方が多く
とても熱心に聞かれていました。
ちなみに日本画とは特定の画法を指すものではないのですが、
西洋から油絵が伝わり、それと分けるために、古来より日本にある
自然から画材を調達し、線を中心に描いていく画法の総称なのだそうです。
ちなみにこのような画材を今回は使いました。
銀箔だけでなく膠(にかわ)や岩絵具、刷毛やたくさんの筆など、
高校の美術の時間でも目にしないような道具が並びます。
さて、まずは今回のキャンパスであれる木板に銀箔の素地を貼り付けます。
銀箔は純銀箔で、とても薄く、扱いになれるのに少し苦戦しました。
膠を溶いたドーサ液を木板に塗ります。
これを捨てドーサといい、その上に銀箔を配置することを、箔を押す、というらしいです。
これが終わったら銀箔に表情を出すために、硫黄のついた和紙を熱で押しあてて
銀に化学反応を起こして黒色に変えていきます。
今回はアイロンで行ったのですが、昔は硫黄の粉を吹き付けて時間をかけて表情を出していたそうです。
このとき黒くしたくない部分は、型紙を当てたり、ドーサ液を銀箔の上から塗ったりします。
下地が完成したら墨汁や岩絵具で彩色をして、乾燥させ、完成です。
完成した作品はみんなで並べて、先生方に講評というか良い点を中心に感想をいただきました。
体験の時間は4時間と、現在のGifte!のランナップでも最長でしたが
みなさんほとんど休憩もせず
(休んでくださいというアナウンスはありましたが没頭してしまい)
あっという間に時間が過ぎていきました。
みなさんそれぞれに味のある作品で
日本画のことも知れてとても満足だったと複数の方からお褒めの言葉を頂きました。
また来年の春、夏に向けて湘南美術学院さんと
ワクワクする親子のアート体験を考えていきたいと思います。
引き続き「ファミリー創作アトリエ」にご期待ください。